ASUS ExpertBook P3は、コスパの良いビジネスノートパソコンを求めている方におすすめのノートパソコンです。
実際に検証した結果、欠点らしい欠点がみつからず、とにかくコスパに優れたノートパソコンであることがわかりました。
ASUS独自のビデオ会議ツールも使いやすく、ビジネスパーソンにぴったりなノートパソコンなので、ぜひ参考にしてみてください!
- コスパの良い法人用ノートパソコンが欲しい方
- ビデオ会議をよくする方
- 大画面のノートパソコンが欲しい方
ASUS ExpertBook P3のスペック・概要


OS | Windows 11 Pro |
ディスプレイ | 16インチ 1,920×1,200 |
CPU | Core i7-13620H |
GPU | インテル UHD グラフィックス |
メモリ | 32GB |
SSD | 512GB |
サイズ | 幅358.4mm×奥行き253.9mm×高さ17.9~18.0mm |
重量 | 約1.78kg |
価格 | 今なら63,000円OFFで ¥ 126,800円 ※2025年7月時点での価格 |
ASUS ExpertBook P3は2025年4月に発売された、ASUSのビジネスパーソン向けノートパソコンです。
同性能のノートパソコンと比べ価格が安いのでコスパがとても高く、しかも法人モデル限定の最大6年間保証に加入できるのが特徴。
欠点らしい欠点がほぼない、優れたノートパソコンと言えるでしょう。
- 価格が安く性能も良くてコスパが良い
- ASUS独自のAIソフトが便利
- 保証期間は最大6年間と長期間
- 矢印キーやバックスペースなどの一部のキーが小さい
外観(デザイン)/大きさ/重さ
外観(デザイン)
外観にはしっかりとビジネス用途らしさが感じられ、個人的に好みのデザインです。
最近のノートPCはロゴや模様を強調し、ときにはあえてロゴを目立たせないなど様々な工夫を凝らしてデザイン性を高めている中、本製品ではただ天板の左中央部に「ASUS EXPERTBOOK」と刻まれたプレートのみが堂々とデザインされています。


初見時はあまりのシンプルさに「おぉ・・・」と驚きさえ覚えましたが、しばらく見ているとこの小細工なしの清々しさにに刺さるものがあり、この貫禄がスタイリッシュな法人らしさに繋がっているのかもしれないとさえ思えてきました。
このシンプルでありながらもどこか普通とは思えないデザイン・魅力は、実物を見ないと伝えることが難しいのが残念です。
またよくみると、背面にも「EXPERTBOOK」の刻印があり、さらには背面にも刻まれていました。



このさりげなさも、なんか良いんだよなぁ。



画面は片手で開くことができます。
画面を開いた状態がこちら。




ディスプレイの下部に「ASUS EXPERTBOOK」と刻まれているのみで、天板同様にかなりシンプルですね。
キーボードやタッチパッドについては後ほど詳しく見ていきますが、タッチパッドが大きく、一般的なノートPCではあまり見かけないキーもあります。



総じてシンプルな外観だったと思いますが、いかがだったでしょうか?



ビジネスシーンはもちろん、どんなシーンにも合いそうなデザインだね!
大きさ・重さ




A4用紙よりも二回りほど大きいサイズ感で、16インチノートPCとしては一般的な大きさです。
厚さは約1.8cmと薄く、カバンに入れてもかさばらず手でもつかみやすいです。




重さ約1.8kgと16インチノートPCの中では軽量な部類で、持ち運びには困りません。
付属品




ACアダプター、マニュアル、保証書に加え、SSDに張る冷却用シートが付属しています。
本製品はUSB PDでの充電が可能なので、モバイルバッテリーからの充電が可能です。



ACアダプターを持ち運ぶ必要はありません。



モバイルバッテリーさえあれば大丈夫だよ!
キーボード




キーボードは、海外製ノートPCによくある英字配列を日本語配列に対応させたものになります。
右上の「バックスペース」「¥」がやや小さく、右下に「Alt」「Ctrl」キーが無いですが、これらの点が気にならなければ使い勝手の良いキーボードです。



イヤバズ編集部は、「Ctrl」も「Alt」も基本左側しか使わないのであまり気になりませんでした。
打鍵感はメンブレンキーボードによくあるグワングワンとした感触がなくスッキリしていて、クセがなく打ちやすいです。
ファンクションキーも充実していて、とくに「F11 」「F12」キーは機能をカスタマイズ可能で便利。




テンキーもついていて、「CE」「+/−」キーと、数値入力や電卓計算に便利なキーがついているのも特徴的です。




また電卓を呼び起こせるショートカットキーもついていて便利なのですが、なぜか電卓キーが2つついています。




タッチパッド




タッチパッドは一目でわかるほど大きなサイズ感。
タッチパッドは大きいほどカーソルの移動量も増えて使いやすくなるので、この点も嬉しいですね。



スベスベな感触で指が動かしやすいよ!



摩擦感がないタイプのタッチパッドで、好みはあると思いますが個人的には好印象です!
ディスプレイ
解像度は1,920×1,200、リフレッシュレートは60Hzと、ビジネスノートパソコンとしては標準的な性能です。
一方画面サイズは16インチと大きく、近年人気の14インチノートパソコンと比べるとかなり見やすいです。







画面が小さくて気づかない間に目を近づけて姿勢が悪くなって・・・といったことがなく見やすいです。
またディスプレイは180度開閉可能で、対面の人に画面を見せやすい仕様となっています。
カスタマイズ可能な「F11」「F12」キーで「画面を回転」させれば、スムーズに画面をシェアできるのも魅力的です。



とくにビジネスシーンで活きそうな仕様となっています。
バッテリー性能
本機のバッテリー性能を確かめるために「100%充電状態」から「Yotubeを1時間再生」し検証してみました。
結果、1時間で「100%」から「87%」になったので、約13%の消費となりました。
約8時間は持つ計算となり、アイドル中であれば半日は持ちそうです。



高電力CPUを使用している割に、バッテリー持ちは結構良いですね!
インターフェース




端子はPC本体の両側面にまとめられてあります。
左側面
- USB 3.2 Type-C×2
- HDMI
- USB 3.2 Type-A
- マイク・ヘッドホンコンボジャック
右側面
- USB 3.2 Type-A
- 有線LANポート
USBはType-A・Cがそれぞれ2本ずつあり、必要十分な数そろっています。
右側面にマウスを配置するとコード類が邪魔になることから、主要なポート類は左側面にまとめられています。
CPU・GPU・SSD性能
Core i7-13620H(CPU)
13世代のインテルCPUとなると少々古く感じるかも知れませんがパフォーマンスは非常に高く、優秀なCPUです。
現役で十分戦える性能を持っていますが、末尾の「H」がついていることからもわかるように消費電力が高く、バッテリー持ちはややいまいち。
また、最近流行りのNPUは非搭載です。



NPUはローカルAI処理に特化したCPUだよ!



NPUが搭載していても、現状有力な活かし方がないため、むしろない方がいいと言われることも少なくありません。
ただ、本製品に限ってはNPUが非搭載であることは、ややデメリットと言えるかも知れません。
後述しますが、本製品にはASUS独自のビジネス向けソフトウェアがいくつか搭載されてあり、どれもAIを活用したソフトです。
もしNPUが搭載されていたら、これらの処理をより速く省電力で動かせていたかもしれないと思うと、NPUが搭載されていてもよかったなと思います。



あまりNPUがあってよかったと思う場面はないので、本製品はちょっと特殊ですね。



現状でも十分サクサク動くんだけどね。
Intel UHD Xe 64EU(GPU)
IntelのCPUに搭載されている標準のオンボードグラフィックなので、性能は必要最低限です。
マルチディスプレイや動画の再生といった一般的な用途では困ることはまずないでしょう。
なお、ゲームが遊べるほどのグラフィック性能はありません。
1TB (SSD)




読み込み速度(Read) | 書き出し速度(Write) |
---|---|
6,332MB | 4,220MB |
この数値の優劣に関しては、下記の表を参考にしてみて下さい。
ゲーム利用時の動作性 | |
---|---|
5,000MB/s以上 (NVMe Gen4) | とても快適 |
1,500MB/s以上 (NVMe Gen3) | 快適 |
500MB/s以上 (SATA3) | やや快適 |
300MB/s以下 (HDD) | 不快(軽いゲームなら問題なし) |
専用ソフトでSSD性能を調べた結果、「とても快適」に近い評価数値となりました。
PCの起動やソフトの立ち上げなど、どの動作もスムーズで快適でした。
各ソフトの動作性について
ここでは本機のソフト動作性をざっくりとまとめてみました。
デスクワーク効率系ソフト | ||
![]() ![]() Word | ![]() ![]() Excel | ![]() ![]() PowerPoint |
◎ | ◎ | ◎ |
クリエイティブ系ソフト(イラスト・画像) | ||
![]() ![]() CLIP STUDIO PAINT | ![]() ![]() Photoshop | ![]() ![]() Illustrator |
◎ | 〇 | 〇 |
クリエイティブ系ソフト(動画編集・3D) | ||
![]() ![]() Premiere Pro | ![]() ![]() After Effects | ![]() ![]() blender |
△ | × | × |
表の通り、WordやExcelといった基本的なソフトの動作は快適に動きます。
クリエイティブソフトの中でも、比較的グラフィック性能を要求されないフォトショップやイラストレーターなども可能です。
一方、ある程度グラフィック性能を要求してくるクリエイティブソフトだとやや厳しくなってきます。
Premiere Proは動作自体は問題ないものの、プレビュー再生がカクつきがちだったり、重いエフェクトをかけると全体的に動作がモッサリとしてくることもあります。
発熱






ワードやエクセル、ブラウザなどの複数ソフトを同時に開いている最中の発熱量を計測してみました(※室温は27度程度)。
結果、温度はだいたい35度前後に落ち着いていて、発熱量は大きくありませんでした。
太ももの上(ズボン越し)に置いても、暖かはそこまで感じません。



高電力のCPUを搭載しているのでもっと熱くなるかと思いましたが、使用に全く問題無いレベルの発熱量でした。
静音性




静音性についてですが、本製品のファン音はかなり静かで、アイドル中も高負荷状態時でもほぼ騒音レベルに差がありませんでした。
負荷を高めるためにベンチマークソフトも回してCPUへの負荷を高めたときでも、「耳を澄ませば、少しファン音が聞こえるかな?」程度の騒音レベルで、とても静かです。



静かな場所でも問題無く使用できるよ!
サポート性




通常のASUSのノートパソコンでは最大4年までの延長保証をつけられるのですが、ASUS ExpertBook P3は法人モデルのため、なんと最大6年までの延長保証を付けることが可能です。
保証の対象範囲は自然故障だけでなく、水没や落下などにも対応し、故障時の負担額は0円。



6年もの間、無償で修理してくれるの!?
ただし保証に加入するには加入料金が必要となり、法人モデルの場合は販売代理店へ問い合わせて確認する必要があります。
また、保証の加入はPC購入後一定期間内に加入申請や登録をする必要があるので、注意しましょう。
ASUS ExpertBook P3の良かった点
ASUS独自のソフトや保証が優秀
まず保証についてはすでに紹介したように、あらゆる故障に最大6年まで対応してくれる大盤振る舞いです。
続いてソフトについてですが、本製品には「ASUS ExpertPanel」という、ビデオ通話で役立つ優秀なソフトが入っています。
AIミーティング議事録
AIミーティング議事録では、会議中の音声を録音し、録音したファイルやその他の取り込んだ音声ファイルの音声を文字起こししてくれるツールです。




さらに文字起こしした音声を要約してくれる機能もついているので、話した内容を後から見返すのにとても便利なツールとなっています。
個人的に、このツールが最もASUSのビジネスツールの中で汎用性に優れ、便利なツールだと思います。
AI翻訳字幕
こちらの機能では、リアルタイムで音声を翻訳してくれる機能です。




ただ何度か使用してみたところ、音声の読み取り精度がやや弱めでした。
100%信用できるものではありませんが、とりあえず使っておけば役に立つシーンもあるかもしれませんね。
動画の透かし
動画の透かし機能では、ビデオ通話をする際、相手に送るカメラ映像に透かしを表示する機能です。




ビジネスシーンのビデオ会議では、自分の肩書きやメールアドレスなどの情報を画面の端に表示し、会議を行うという方も多いのではないでしょうか。
これらの設定を簡単に行え、表示もワンボタンでできてしまう機能です。







この機能を使わなくとも表示はできますが、簡単に作成でき、切り替えも手軽なのが本機能の魅力です。
画面の透かし
画面の透かし機能は、ビデオ会議中に「画面共有」をする際、その画面に透かしを入れられる機能です。




機密の文書などを画面共有する際などに、こういった透かし機能があると便利です。




これらのASUS独自の保証とソフトがどちらも優秀なので、これらに魅力を感じてASUSのビジネスノートを選択してもいいほどに感じました。
非常にコスパが良い




本製品は現在セール価格の約12万円代でASUS公式ストアから購入可能ですが、実はかなりコスパが良いんです。
価格.comを見てみると、今人気のノートパソコンの中で本製品と似た構成のノートパソコンとで比較すると、本製品より安い製品はほぼ見かけませんでした。
これだけ性能が高く、価格も落ち着いてるビジネスノートパソコンはあまりないので、コスパの良いノートパソコンを求めている方にもおすすめです。
ASUS ExpertBook P3のレビューまとめ


- 価格が安く性能も良くてコスパが良い
- ASUS独自のビジネスAIソフトが便利
- 保証期間は最大6年間と長期間
- 一部のキーが小さい
ASUS ExpertBook P3は、欠点らしい欠点がなく、非常に使い勝手の良いノートパソコンでした。
とくにビジネスパーソンにはおすすめの機能も充実しているので、気になった方はASUSの公式サイトでチェックしてみてくださいね。