VAIO F14は、VAIOシリーズの中で最も安価なFシリーズに属するエントリーモデルです。
コンパクトなデザインは限りあるスペースにも置きやすく、さまざまな環境で利用できます。
デザイン性も高く、魅力的なカラーラインナップにも注目です。
- 持ち運びのしやすいコンパクトなノートパソコンが欲しい方
- 手軽でコスパの良いノートパソコンが欲しい方
- デザイン性の高いおしゃれなノートパソコンが欲しい方
VAIO F14のスペック・概要


OS | Windows11 Pro |
CPU | Core 5 120U |
ディスプレイ | 14インチ FHD |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB |
サイズ | 奥行322.9×高さ19.5~19.7×幅221.5mm |
重量 | 1.23kg |
価格 | 173,520円(税込) ※2025年8月時点での価格 |
VAIO F14は、2025年6月から販売が開始されたVAIOのスタンダードモデルです。
2023年6月に発売された「VAIO F14」をアップグレードした、リニューアルモデルにあたります。
VAIO公式サイトで「普段使いにちょっといい性能」と紹介されているように、本製品はプライベートやビジネスなどさまざまなシーンで活躍できるポテンシャルのあるパソコンです。
- コンパクトで持ち運びにぴったり
- 性能が全体的に高く万能
- デザイン性が高くおしゃれ
- 画面が小さくマルチウィンドウはやや苦手

F14は、Fシリーズの中でも小型のモデルだよ!
外観(デザイン)/大きさ/重さ
外観(デザイン)












今回貸出いただいたF14のカラーは「ネイビーブルー」。
背面やパームレスト部は鏡面仕上げとなっていて凄まじい輝きです。
写真だと少しくらめの色に見えるかもしれませんが実際はそんなことはなく、以下が実機の動画となります。



ピカピカだね!
鏡のようにピカピカで美しいですが、指紋もつきやすいので、高級感を維持させるためには適度な手入れをしたがほうが良さそうです。




色合いは落ちつきつつも、他メーカーにはない個性的な外観が印象的なF14。
大人っぽくて格好いいノートパソコンをお求めの方におすすめのカラーです。



他には「サテンゴールド」「サテンシルバー」の2色が用意されています。
大きさ




大きさは、A4サイズ用紙よりも横に少しだけ大きい程度のサイズ感で、VAIOのF16と比べるとそこそこ小さいことがわかります。




バッグやリュックにはスっと入ってかさばりませんし、カフェなどの小さなテーブルの上でも省スペースなので使いやすいのがいいですね。







散らかった卓上でも、コンパクトなので使いやすいです。
もちろん16インチサイズのF16でもリュックやバッグに入れて持ち運ぶことはできますが、手に持って移動すると少々かさばります。



大きなノートパソコンを手に持ってると、サイズが大きいからどこかにぶつけてしまいそうでヒヤヒヤするよ。
一方F14は手に持っていても小型なので取り回しが良く、とても身軽です。
この身軽さは、F16にはないF14の大きな魅力と言えるでしょう。



よくノートパソコンを手に持って移動することの多い方におすすめです。
重さ




VAIO F14の重さは 1.2kgと軽量で、リュックに入れて背負ってもずっしりとした重さはとくに感じません。
カーボン素材を採用したVAIOの上位グレード「SX」シリーズと比べればさすがに重さはありますが、それでも持ち運びや片手で持った際に、特別重さが気になるほどではありません。
とくに、普段イヤバズ編集部が使用している14インチのノートパソコンはかなり重さを感じるのですが、より高性能なVAIO F14のほうが軽量であることに驚きました。



体感だと倍近く軽く感じてびっくりしちゃった!



コスパに優れた軽量なノートパソコンをお求めの方にぴったりです。
付属品




付属品には説明書や電源ケーブルの他に、今回VAIO特製のマウスも付属していました。
マウスはかなり薄型となっていて、持ち運びのしやすさを重視されています。




マウスは薄すぎると操作性に難が出てくるのですが、このマウスはある程度の薄さを保ちながらも操作がしにくくありません。
薄型設計の代償か、サイドボタンが搭載されていない点には注意。



マウスのカラーは、パソコン本体カラーと同様の3色から選べるよ!
キーボード




F14のキーボードは静音仕様となっているので、カフェや電車内など比較的音を出したく無いような空間でも遠慮せず使用できるようになっています。
また打鍵感や指に触れたときの感触が素晴らしく、キーボードマニアのイヤバズ編集部の好みにとてもマッチしていて好印象です。



キーはどれもサラサラしています。



打鍵音は小さいけど適度にあるコトコト感がたまらないよ〜!
またファンクションキーも必要十分に揃ってあり、自分好みのショートカットキーが作成できるのもVAIOの強みとしてあげられます。
ノートパソコンによっては、自分の求めているファンクションキーが用意されておらず思いのほか不便に感じることもよくあるので、この点もしっかり考慮されているのは流石のVAIOクオリティです。
タッチパッド
サラサラだったキーとは異なり、タッチパッドはとても滑らかな感触です。
摩擦や抵抗を感じにくいので指を沿わせても違和感が無く、マウスカーソルの操作もしやすく感じました。タップなどの感度も抜群です。
ただ、タッチパッドを物理的に押し込んでクリックをすると、やや音が発生するのは要注意。
「ノートパソコンでのクリックはタップ派」な方であれば問題ありませんが、押し込んでクリックする方だと、静かな空間では少々音が気になるかも知れません。
ディスプレイ
解像度




F14のディスプレイは、1,920×1,080のフルHD解像度です。
現在最も主流な解像度であるフルHDに対応しているので、Youtubeといった動画コンテンツを画面いっぱいに楽しむ事ができます。




小型ノートパソコンだと、フルHDに対応していないことも珍しくはないので、この点は嬉しいですね。
ちなみに、VAIOのFシリーズである16インチノートパソコン「F16」では、より縦に大きい1,920×1,200解像度ディスプレイが採用されています。




サイズ
画面は14インチと小さめではあるものの、画面内の文字や写真が見づらいことはありません。
動画を見ながらSNSを見たり、フォルダを開きながら仕事をしたりといったマルチウィンドウも行えました。



デフォルトの拡大率150%だと厳しいですが、100%にすればマルチウィンドウも可能です。




バッテリー性能




本機のバッテリー性能を確かめるために「100%充電状態」から「Yotubeを1時間再生」し検証してみました。
結果、1時間で「100%」から「88%」になったので、約12%の消費となりました。
明るさや電源モードを調整すればもっと燃費はよくなるので、連続で使用していても半日程度は持ちそうな印象です。
インターフェース




端子は背面にはなく、全て側面にまとまってあります。
右側面
- USB Type-A
- USB Type-C×2
- HDMI
- 有線LAN
左側面
- USB Type-A
- ヘッドフォン出力
USBやディスプレイ端子、ネットワーク端子とある程度必要な端子はそろっています。
SDカードスロットは備わっていないので、必要な方はアダプタを用意しましょう。
CPU・SSD性能
Core 5 120U


Core 5 120Uはベースパワーが15W、最大パワーが55Wと省電力性に強みのあるCPUです。
省電力だとバッテリーが長くなるだけでなく、発熱も適度に抑えてくれるので、小型なF14にはぴったりなCPUだと思います。
電力は低いもののある程度のパワーを持っているため、ビジネス用途やプライベート用途でパワー不足になることはまずないでしょう。



最近のノートパソコンでよく積まれている定番のCPUです。
SSD


読み込み速度(Read) | 書き出し速度(Write) |
---|---|
5023MB | 2801MB |
この数値の優劣に関しては、下記の表を参考にしてみて下さい。
利用時の動作性 | |
---|---|
5,000MB/s以上 (NVMe Gen4) | とても快適 |
1,500MB/s以上 (NVMe Gen3) | 快適 |
500MB/s以上 (SATA3) | やや快適 |
300MB/s以下 (HDD) | 不快(軽いゲームなら問題なし) |
パソコンの起動や、ソフトの起動時に速度が遅いなと感じる場面はなく、とても快適でした。
静音性




F14は使用中もファンの音が気になることはなく、基本的に静かなノートパソコンでした。
ベンチマークソフトを回している最中や、Windowsアップデートの最中くらいでしか気になるようなシーンはなかったです。
ファンがよく回っているときでも、耳障りになるレベルではありません。
大きな特徴
通学・通勤のカバンにちょうど良いサイズ




VAIO F14は通学や通勤のカバンに入れやすい丁度良いサイズ感のノートパソコンです。
資料やファイルとほとんど同じサイズ感なので、大体のカバンに無理なく詰め込めます。
手に持ったときにもコンパクトなのでぶつけにくく、身軽に持ち運べるのも魅力的。



学校や会社など、持ち運ぶ機会の多い方におすすめです。



長時間バッテリーにサクサク快適な処理性能も魅力的だよ!
各ソフトの動作性について
こでは本機のソフト動作性をざっくりとまとめてみました。
アプリやソフトによっては「VAIO F16」の動作保証(サポート)最適化が不完全となっているため、各ソフトの必要スペック値を参考に表を作成したことをご理解ください。
デスクワーク効率系ソフト | ||
![]() ![]() Word | ![]() ![]() Excel | ![]() ![]() PowerPoint |
◎ | ◎ | ◎ |
クリエイティブ系ソフト(イラスト・画像) | ||
![]() ![]() CLIP STUDIO PAINT | ![]() ![]() Photoshop | ![]() ![]() Illustrator |
◎ | 〇 | 〇 |
クリエイティブ系ソフト(動画編集・3D) | ||
![]() ![]() Premiere Pro | ![]() ![]() After Effects | ![]() ![]() blender |
△ | × | × |
ネットサーフィンやオフィス系のソフトは、ストレスを感じさせること無くサクサク快適に動作します。
軽いクリエイティブソフトも、編集内容によっては快適に動かせます。
ただし、グラフィック性能を要求してくる3D系のソフトやゲーム、また編集作業となってくるとF14では流石に厳しいです。



そういった方はゲーミングPCやクリエイター向けPCが必要になります。



一般的な用途だったらそつなくこなせちゃうよ!
「VAIO F14」の気になる点
本製品はコンパクトなサイズ感が特徴的である一方、やはり画面が小さいため、マルチウィンドウ時には画面が見づらく感じることもあります。
「SNSと動画を同時に開く」くらいの用途であれば問題ないのですが、「複数のエクセルファイルを開く」となってくると、情報量が多すぎて厳しいです。
サイズ感と見やすさはトレードオフのため仕方のないことではあるのですが、マルチウィンドウをよく使う方は留意しておきましょう。
結論|モバイルワーカーや大学生が“毎日持ち運ぶ”なら、F14がちょうどいい


- コンパクトで持ち運びにぴったり
- 性能が全体的に高く万能
- デザイン性が高くおしゃれ
- 画面が小さくマルチウィンドウはやや苦手
VAIO F14は全体的にバランスの良い万能なノートパソコンですが、とくに通勤や通学用におすすめのノートパソコンです。
持ち運びがしやすいのはもちろん、限りあるデスクの上にも置きやすくさまざまな環境で利用できます。
今回の記事で紹介した大人っぽいカラーのモデルもあれば、華やかなカラーのモデルもあり、デザイン性が高いのも魅力的です。
気になった方はVAIO公式サイトでチェックしてみてくださいね。