VAIO F16は、16インチの大画面ディスプレイが特徴的な万能ノートパソコンです。
VAIOの現行ノートパソコンの中で最も画面サイズが大きく、その大きな画面を活かして作業効率をドンドン伸ばしてくれる魅力的な製品です。
- 大きな画面のノートパソコンが欲しい方
- テンキーを使う方
- お手頃価格の国産ノートパソコンが欲しい方
VAIO F16のスペック解説・概要


OS | Windows11 Pro |
CPU | Core 5 120U |
ディスプレイ | 14インチ FHD |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB |
サイズ | 約幅358.3mm×高さ16.6~19.9mm×奥行255.6mm |
重量 | 約1.57~1.59kg |
価格 | 178,020円(税込) ※2025年8月時点での価格 |
VAIO F16は、2025年6月から販売が開始されたVAIOのスタンダードモデルです。
VAIOにはいくつかのシリーズが存在しますが、FシリーズはVAIOの中でも最も安価で購入できるシリーズ。
Fシリーズの中でも、F16は画面の大きさが特徴的なモデルで、 VAIOの現行モデルの中では最も大きい画面サイズとなっています。
- 画面サイズが大きくマルチウィンドウがしやすい
- 16:10比のディスプレイの使い勝手が良い
- 機能・性能全てが高水準
- 海外産PCと比べるとややコストがかかる
- 手に持つとややかさばる

画面が大きいと、使っていていろんなメリットがあったよ!



デメリットはほとんど見当たらず、非常に高品質で完成度の高いPCでした。
外観(デザイン)/大きさ/重さ
外観(デザイン)












今回提供いただいたF16のカラーは「サテンゴールド」。
鏡面仕上げのゴールドカラーは高級感があり、所有欲を満たしてくれます。




用意されているカラーの中で、最も華やかなカラーとなっています。
最も安く買えるVAIOシリーズだからと言って、デザイン面に妥協は一切感じさません。



VAIOのパソコンはやっぱりどれもおしゃれだね!



とくに大学で映えそうなデザインだなと感じました!
大きさ




大きさはA4サイズ用紙よりも2〜3周りほど大きいですが、フラットなデザインをしているからか、単体で見るとそこまで大きいなとは感じさせません。
とは言え、やはり14インチのノートパソコンと比べると結構大きいなと感じますね。




14インチノートパソコンよりは大きいとは言え、バインダーや教科書並のサイズ感なので、リュックやバッグに収納する分には全く問題ありません。
また、膝の上に載せると大きさがあるおかげか、14インチノートパソコンよりも安定するなと感じました。
重さ




重さは1.5kgと比較的軽量で、重いなとは感じませんでした。
一回り小さいVAIOの14インチノートパソコンと比べても、体感的にあまり重さに差はなく、目をつぶって両方の重さ比べをしてもどちらが重いのかがわからないレベルです。
そのため、重さを考慮して14インチや16インチのサイズ感で悩んでいるのであれば、16インチでも全く問題はないように思います。



意外と14インチ・16インチで重さに違いはないんだね
ちなみに、私が普段使用している別メーカーの14インチPCは結構重いです。
VAIO F16が16インチでも軽量なのは、流石のVAIOクオリティだなと思います。
付属品




説明書や電源ケーブルが標準で付属しており、VAIO特製マウスもオプションで付けることができます。
マウスを付けなければ3,000円お安く購入できますが、薄型・軽量で使い勝手の良いマウスですので、持ち運び用マウスを検討されている方は付けてみてもいいでしょう。
オプションとして「ソフトインナーケース」なども付けることも可能です。
キーボード




14インチなどの小型ノートではテンキーが省略されていることが多いですが、16インチの本製品ではもちろんテンキーを搭載しています。



HomeやEndキーがあるのも嬉しいね!



小型ノートだとこの辺のキーは省略されていがちなので嬉しいですね。
キーとキーの間隔(キーピッチ)は一般的なキーボードと同様の19mmです。
テンキー部分だけキーピッチがやや狭くなっていますが、言われないと気づかないレベルなのでとくに気にならないでしょう。




各キーの形も一般的な形状となっており、変形して無理やりねじ込んでいるようなキーはありません。



使用頻度の多い矢印キーは、他のキー同様のサイズ感だと嬉しかったなと思います。
打鍵感や使い心地についてですが、これは至高の一言に尽きます。
キーは静音仕様なので静かなのですが、タイピングをしている本人にはしっかりと「コトコト」という感触が感じられて心地が良いです。
どのキーもサラサラで触り心地がよく、長時間のタイピングも苦になりません。
この打鍵感の良さは、流石のVAIOクオリティですね。
タッチパッド




タッチパッドはとても滑らかでありながらも摩擦感が適度に存在しているので、指を軽やかに動かしつつも止めたいときにしっかり止めることができ、操作感は抜群です。
タップ・クリックなどの反応も良好。
タッチパッドはテンキー搭載のノートパソコンの場合、「中央」「左側」に配置される2パターンに分かれますが、VAIO F16では中央よりもやや左に配置されています。
手をホームポジションに置いた際にも親指でタッチパッドに触れられるようになっている、使いやすさを重視した配置です。




中央に配置すると見栄えはよくなる一方、ホームポジション時に指での操作がしづらくなってしまいます。



VAIO F16は、デザイン性よりも機能性を重視してくれたみたいですね。



今後数年間使っていくものだから、使いやすさを重視してくれていてありがたいなぁ。
ディスプレイ
解像度




VAIO F16では、1,920×1,200(WUXGA)の16:10解像度のディスプレイを採用しています。
最近の動画コンテンツは「1,920×1,080(フルHD)」や「3,840×2,160(4K)」の16:9比率のサイズ感で提供されているものが多いですが、VAIO F16の16:10ディスプレイは縦に少し長いです。
そのため、画面の上下に表示されるメニューバーやタスクバーがあってもコンテンツに被ることがなく、コンテンツが見やすいメリットがあります。
例えばYoutube動画を画面いっぱいに表示させた際、タイトルや再生・音量調整などのバーが動画に被ることなく、視聴がしやすいです。







動画に被らず見やすいねー!



動画に限らず写真とかでも、被らないから見やすい場面がよくあります。
また、シンプルに上下に広いので、一般的なフルHDディスプレイよりも多くの情報が表示できます。




解像度が大きすぎると消費電力が高く、バッテリー消耗も激しくなったり、コストも上昇してしまいます。
これくらいの解像度なら、負荷をあまり大きくせずに利便性が向上するのでありがたいですね。



なお、オプションにて「2,560×1,600」解像度のディスプレイにアップグレードが可能です。
サイズ
画面の大きさは、やはり大きければ大きいほどいいなと感じました。
VAIOのFシリーズには16インチと14インチモデルが存在しますが、実際に使い比べてみると見やすさが段違いで、16インチモデルのほうが見やすさは抜群に良いです。




拡大率を100%にしてマルチウィンドウをしていても、文字が小さすぎて見えづらいことはなく、違和感なく見られます。




画面が小さいと、ついつい顔を近づけて姿勢が悪くなってしまう人も多いかと思います。
16インチだとそのようなこともなく、楽な姿勢で画面が見られるのも大きな魅力だなと感じました。



画面が大きいと「目や体への負担がかかりにくい」というメリットもあると実感しました。



視力が悪くて姿勢も悪くなりがちな人に、16インチはおすすめのサイズ感だよ!
バッテリー性能


本機のバッテリー性能を確かめるために「100%充電状態」から「YouTubeを1時間再生」して検証してみました。
結果、1時間で「100%」から「91%」になったので、約9%の消費となりました。
単純計算で、約10時間はバッテリーが持つ計算です。
画面の明るさなど調整すればより長時間持つでしょうし、持ち運び用のノートパソコンとしては十分なバッテリー性能ではないでしょうか。



動かしっぱなしで約半日持つよ!



アイドル時も考慮すれば、ほぼ1日は持ちそうな感じですね。
インターフェース




端子は背面にはなく、全て側面にまとまってあります。
右側面
- USB Type-A
- USB Type-C×2
- HDMI
- 有線LAN
左側面
- USB Type-A
- ヘッドフォン出力
- SDカードスロット
同じFシリーズの14インチノート「F14」にはないSDカードスロットがF16には搭載しています。
SDHC/SDXC及びUHS-1に対応しているので、写真や動画編集をよくする方には嬉しい要素です。
その他USBポートなどはF14と変わりなく、必要十分に搭載しています。
CPU・SSD性能
Core 5 120U


Core 5 120Uはベースパワーが15W、最大パワーが55Wと省電力性に強みのあるCPUです。
電力は低いもののある程度のパワーを持っているため、ビジネス用途やプライベート用途でパワー不足になることはまずないでしょう。



最近のノートパソコンでよく積まれている定番のCPUです。
SSD


読み込み速度(Read) | 書き出し速度(Write) |
---|---|
4775MB | 2740MB |
この数値の優劣に関しては、下記の表を参考にしてみて下さい。
利用時の動作性 | |
---|---|
5,000MB/s以上 (NVMe Gen4) | とても快適 |
1,500MB/s以上 (NVMe Gen3) | 快適 |
500MB/s以上 (SATA3) | やや快適 |
300MB/s以下 (HDD) | 不快(軽いゲームなら問題なし) |
パソコンの起動やソフトの起動時に速度が遅いなと感じる場面はなく、とても快適でした。
静音性




アイドル時はほぼ無音に近い状態で、ブラウジングや動画再生中もPC本体からの音が気になるようなシーンはほぼありませんでした。
あえて音を発生させるべくベンチマークソフトを起動してみたところ、約40dbレベルまで達しましたが、40dbでも騒音レベルとしてはそこまでうるさいものではありません。



全体的に本製品は静音性に優れているノートパソコンだと思います。
大きな特徴
VAIO及び国産ノートパソコンで数少ない16インチノートパソコン




本製品の最も大きな特徴は、VAIOで取り扱いのあるノートパソコンの中で最も大きな画面であることでしょう。
近年のノートパソコンのトレンドとしては14インチサイズが主流となりつつあり、VAIOでも14インチの商品を多く取り扱っています。
また、ただでさえ減少傾向である日本国産ブランドPCの中で、16インチノートパソコンとなると、さらに貴重な存在となっています。
そのため、VAIO・及び国産PCの大きな画面でノートパソコンを利用したい方には、VAIO F16はぴったりの選択肢と言えるでしょう。
性能・仕様面で目立つデメリットの無い丁度いい製品




VAIO F16は、処理能力・バッテリー性能・重量・耐久性・インターフェースと、あらゆる要素で目立つ欠点のない優秀なノートパソコンです。
VAIO独自のビジネス向けソフトウェアも使いやすいですし、指紋認証や顔認証も完備し、キーボードの打ち心地も最高です。
もちろんより上位の「VAIO SXシリーズ」と比べると劣る部分はありますが、F16が完成度の高いパソコンであることには変わりありません。
VAIO製品の中では比較的購入のしやすい価格に落ち着いていることもあり、丁度良いノートパソコンをお求めの方にVAIO F16はおすすめです。
各ソフトの動作性について
ここでは本機のソフト動作性をざっくりとまとめてみました。
アプリやソフトによっては「VAIO F16」の動作保証(サポート)最適化が不完全となっているため、各ソフトの必要スペック値を参考に表を作成したことをご理解ください。
デスクワーク効率系ソフト | ||
![]() ![]() Word | ![]() ![]() Excel | ![]() ![]() PowerPoint |
◎ | ◎ | ◎ |
クリエイティブ系ソフト(イラスト・画像) | ||
![]() ![]() CLIP STUDIO PAINT | ![]() ![]() Photoshop | ![]() ![]() Illustrator |
◎ | 〇 | 〇 |
クリエイティブ系ソフト(動画編集・3D) | ||
![]() ![]() Premiere Pro | ![]() ![]() After Effects | ![]() ![]() blender |
△ | × | × |
オフィス系のソフトや軽めのクリエイティブソフトであれば難なく動くでしょう。
Premiere Proを使った動画編集も、軽い動画であれば問題ありません。
ただし、重いエフェクトを使用する動画編集や、4Kなどの高解像度動画編集となると、流石にパワー不足になるので気を付けましょう。
「VAIO F16」の気になる点
本製品自体は非常に完成度の高いノートパソコンのため、目立った欠点はありません。
強いて言えば、海外メーカーのノートパソコンと比べると価格面で劣ります。
海外の大手パソコンメーカーは、世界各地に商品を届けるため大量生産を行っており、ノートパソコン1台1台の生産コストを抑えることが可能です。
一方VAIOをはじめとする日本国産メーカーは、海外メーカーに比べて生産量が少なく、その分1台1台に掛かる生産コストが高くなっています。



パソコン業界に限らず、一般的に大量生産はコストを下げる方法として知られています。
そのため、価格競争で日本国産メーカーが格安海外メーカーに勝つことはまず不可能であり、そこが唯一のデメリットとしてあげられます。
結論|リモートワーク・動画視聴など。F16は“リビング用VAIO”の最適解。


- 画面サイズが大きくマルチウィンドウがしやすい
- 16:10比のディスプレイの使い勝手が良い
- 機能・性能全てが高水準
- 海外産PCと比べるとややコストがかかる
- 手に持つとややかさばる
VAIO F16は、全体的にバランスの良い万能な機種であることがわかりました。
画面サイズは大きいものの、思ったよりも重さは感じないため、据え置き用途はもちろん、持ち運びとしても使えそうです。
気になった方はVAIO公式サイトでチェックしてみてくださいね。