
レノボの延長保証は必要なの?入るべき?
結論から記載すると、イヤバズが考える延長保証が「必要な人/不要な人」は以下の通りです。
- 高頻度でPCを使用したり持ち運ぶ人
- 過去に自身の過失でPCを壊したことがある人
- 高価格のPC(特にThinkPad)を購入する人
- デスクトップPCを購入予定の人
- 追加コストが気になる人
- PCの利用頻度が低い人
こちらの記事では、レノボ延長保証の必要性/コスパについて記載していきます。



ちなみに延長保証に入る際は、半額キャンペーン時を狙うことを強くおすすめします。



詳しくは記事後半「延長保証のコスパが大きく上がるタイミング」で解説しているよ!
レノボの延長保証は必要か?環境や性格で考える
延長保証が必要か?必要でないか?を考える際、あなたの環境や性格から考えるのが最もベストです。
延長保証が必要な人
ちなみに、上記に当てはまる人でも「プレミアサポート/プレミアムケアだけは、加入や延長する必要がない」と言えます。理由は記事の中盤で解説しております。
高頻度でPCを使用したり持ち運ぶ人
単純に「PCが故障する確率」=「使用頻度」に比例するため、頻繁にPCを扱ったり持ち運んだりする人ほど必要性が高くなると言えるでしょう。
現にLenovo社は2009年のインタビュー記事にて、「日常的に持ち運んで酷使する場合と、在宅で丁寧に使う場合では、故障率に最大で10倍の差が生じ得る」と言及しています。
年数 | 自然故障率 |
---|---|
1年目 | 4.7% |
2年目 | 12.7% |
3年目 | 20.4% |
上記はSquareTrade社の大規模調査のデータを元に作成した、ノートPCの自然故障率をまとめた表です。
年数 | 事故+自然故障率 |
---|---|
1年目 | 約10% |
2年目 | 約19.7% |
3年目 | 約30% |
対してこちらは、自然故障率に事故による故障を加えた表です。
ちなみに盗難+紛失の発生率は年1~3%程度だと言われています。
1年目に関しては約2倍、2〜3年目に関しては約1.5倍もの確率が上がっており、事故による故障頻度は想像以上に高くなると言えます。



あくまでも平均だから、高頻度でPCを使用&持ち運ぶ人はさらに確率が上がるってことだね。
過去に自身の過失でPCを壊したことがある人
過去に自身の過失でPCを壊した経験がある人も、延長保証に入る必要性が高いと言えます。
もし当時とPCの使用環境が変わっていないのであれば、注意するべきです。



二度ある事は三度ある…で考えたら、壊した経験が一度だけの人は必要ないですね(ニッコリ)



いや、一度でも壊したことのある人は警戒すべきでしょ!
高価格のPC(特にThinkPad)を購入する人


上記は、レノボでPCを修理する際にかかる費用をパーツごとにまとめた「修理概算料金表」です。
修理にかかる料金は、PCシリーズの種類やパーツによって変動するようになっています。
加えて、ここに記載されている部品代は最小価格であるため、高額なPCであればあるほど部品代は高くなることが示唆されています。
つまり高額なPCを買う人ほど、壊れた際の修理代が高くなる=延長保証に入る必要性が高いと言えるんですね。



ん?ThinkPadシリーズだけ、他と比較しても各パーツの料金が高額だな?



つまり「ThinkPadシリーズ」を購入する人は、より一層、延長保証の価値が高くなると考えられますね。
延長保証が必要でない人
デスクトップPCを購入予定の人
ノートPCを購入する人に比べて、デスクトップPCを購入予定の人は、延長保証に加入する必要性は圧倒的に低いと言えます。
InfoWorldの調査によると、1年目の自然故障率はノートPCと同じ5%ですが、4年目までの故障率が12%に収まっています。(2~3年目の単年での故障率は記載されていませんでした。)
年数 | 自然故障率(デスクトップPC) |
---|---|
1年目 | 約5% |
2年目 | ?% |
3年目 | ?% |
4年目 | 約12% |
事故故障率に関してのデータは存在しませんでしたが、持ち運ぶ機会が非常に少ないことを考えると、この確率も非常に低いと言えるでしょう。
加えて、先ほどの「高価格のPC(特にThinkPad)を購入する人」にて記載した表の通り、デスクトップPCはノートPCと比べて修理時の金額が低くなる傾向にあります。



諸々考えると、デスクトップPC購入者が延長保証に加入するのは超絶コスパが悪いです。
追加コストが気になる人
延長保証の最安値である「引き取り保証」の価格は以下の通りです。
保証期間 | 値段 |
---|---|
2年間 | +13,860円(税抜) |
3年間 | +19,800円(税抜) |
保証期間を3年間にしようとすると、約2万円の追加費用がかかることになります。



この2万円を高いと捉えるか?安いと捉えるかは個人の感覚に依存するといえます。
PCの利用頻度が低い人
当然ですが「PCの利用頻度が低い=壊れる可能性も低くなる」ため、保証を延長しても価値が低くなってしまうと言えます。
プレミアサポート、プレミアムケアの加入や延長は必要ない
結論から記載すると「プレミアサポート/プレミアムケア」の加入や延長は必要ないと言えます。



これは前述した「延長保証が必要な人」にも当てはまります。



延長保証が必要な人でも「プレミアサポート/プレミアムケア」は必要ないの??どゆこと?
理由としては以下の2つです。
- 物損保証が付いていない
- コスパが悪い
①物損保証が付いていない
まず前提として「プレミアサポート、プレミアケア」には、物損保証がついていません。
つまりこれら保証の対応範囲は「自然故障のみ」であり、「火災/液体こぼし/落下/自然災害による故障」や「盗難/紛失」に関しては保証適用外となっています。
前述した通り、事故による故障率は3年目で30%を超えると言われています。
そのため「プレミアサポート、プレミアケア」を延長するくらいであれば、上位互換である「プレミアサポート・プラス、プレミアケア・プラス」を適用した方が良いです。
②コスパが悪い
「自然故障」と「事故故障」時にかかる修理金額を比較することで、自然故障のみ対応している保証の「コスパの悪さ」が見えてきます。
自然故障により最も壊れやすい「ファン」だと言われており、修理金額は以下の通りです。
ThinkPad (ノート) | ThinkCentre (デスクトップ) | Lenovo/IdeaPad (ノート) | Lenovo/IdeaCentre (デスクトップ) |
---|---|---|---|
6,930円〜 | 3,520円〜 | 3,520円〜 | 3,520円〜 |
対して、事故故障により壊れやすい「キーボード」「液晶パネル」の修理金額は以下の通りです。
ThinkPad (ノート) | ThinkCentre (デスクトップ) | Lenovo/IdeaPad (ノート) | Lenovo/IdeaCentre (デスクトップ) |
---|---|---|---|
23,100円〜 | 7,480円〜 | 11,550円〜 | 5,830円〜 |
ThinkPad (ノート) | ThinkCentre (デスクトップ) | Lenovo/IdeaPad (ノート) | Lenovo/IdeaCentre (デスクトップ) |
---|---|---|---|
34,650円〜 | 34,650円〜 | 23,100円〜 | 34,650円〜 |
金額が2倍以上跳ね上がっており、事故故障をカバーすることによるコストの増加を加味しても、物損保証をつけた方が良いということがわかります。



キーボードが壊れる際の原因である水没(コーヒーこぼし等)は、システムボードまでイカれちまう事があるぜ!



「キーボード」+「システムボード」が壊れたとなると、修理費用は最低でも7万円を超えてきます…。
③得られるメリットが微々たるもの
プレミアムケアが適用できる「IdeaPad、Yoga、ChromeBook」シリーズには、他にも「引き取り保証」「プレミアムケアプラス」が存在します。
「引き取り保証」と比較した際、支払う金額に対して得られるメリットは微々たるものです。
「引き取り保証」→「プレミアムケア」にアップグレードするくらいなら、「引き取り保証」に「ADP(アクシデント・ダメージ・プロテクション)」を付けるべきです。
アクシデント・ダメージ・プロテクションは必要
自然故障のみに対応する保証は必要性が低いとなると、逆に事故故障もカバーできるADP(アクシデント・ダメージ・プロテクション)の必要性は高いと言えます。
ADPの詳細は「レノボの保証内容と料金をシンプルにわかりやすく解説してみた」でも解説していますが、通常の保証でカバーされない一般的な事故を保証してくれます。
- 落下
- 衝撃
- 液体こぼれ
- 電気サージによる損傷
- 液晶画面の損傷 等
さらに細かい保証適用範囲、特徴に関してはADP(アクシデント・ダメージ・プロテクション)特設ページをチェックしてみてください。
延長保証のコスパが大きく上がるタイミング




レノボでは稀に保証価格が10~50%割引されるキャンペーンを開催しており、この時に延長保証に入ることでコスパの良さがグッと引き上がると言えます。



そのため、もし保証に入るのであればこのタイミングを狙いましょう。
延長保証が割引きキャンペーン中かどうかは、製品をカートに入れる手前の画面で確認することができます。
例えばこちらのページに入り「次に進む」を押すことで確認が可能です。
ただこの場合も、自然故障のみを保証とした「引き取り保証」「プレミアムケア」「プレミアムサポート」「レギオン・アルティメットサポート」に単体で入るのはコスパが悪いと言えます。
事故故障もカバーできる「ADP(アクシデント・ダメージ・プロテクション)」と組み合わせるか、「プラス」シリーズに入ることを強くおすすめします。