「Lenovo Tab Plus」はLenovoの新シリーズタブレットです。
とにかく『音』が良い製品となっており、ディスプレイも鮮やかな発色が美しく、YoutubeやNetflixなどで動画鑑賞をする方におすすめです。
この記事では、「Lenovo Tab Plus」を実際に使用して感じた良さや気になるポイントを、リアルにレビューしていきます。
- 音へのこだわりが少しでもある人
- YoutubeやNetflixなどでよく動画や配信を見る人
- 2Kの解像度で映像を楽しみたい人
Lenovo Tab Plus のスペック
製品名 | Lenovo Tab Plus |
OS | Android 14 |
ディスプレイ | 11.5インチ 2K(2000×1200)解像度 10点マルチタッチ対応 |
SoC | MediaTek Hello G99 8コア・動作周波数最大2.2GHz |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB フラッシュメモリ |
スロット | microSD対応(最大1TB) |
インターフェース | USB2.0 type-C(OTG機能付き)×1 イヤホンジャック |
通信 | 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth v5.2 |
オーディオ | ドルビー・アトモス対応 JBLスピーカー×8基 |
カメラ | イン:800万画素 アウト:800万画素 |
バッテリー | 8600mAh (使用時間:約12時間) |
サイズ | 約 268.3×174.3×7.8~13.6mm |
重量 | 約650g |
製品番号 | ZADX0061JP |
価格 | 42,680円(税込) ※2024年10月時点での価格 |
Lenovo Tab Plusは、世界シェア1位のパソコンメーカー「Lenovo」の、2024年に発売された新型タブレットです。
Lenovoは過去「Tab P」「Tab K」「Yoga tab」とさまざまなシリーズのタブレットを販売していますが、今回は新シリーズとなる「Tab Plus」からの登場となります。
注目ポイントは、なんといってもドルビー・アトモスに対応し、オーディオメーカー「JBL」のスピーカーを8基搭載したサウンドです。
今まで見たどんなタブレットよりも音がよく、音楽・動画鑑賞が捗りすぎてしまう商品なんです。
もう他のスマホやタブレットの音質じゃ満足できなくなっちゃったよ
詳しくは後ほど動画付きで解説していますが、本当に素晴らしいサウンドでした。
外観・インターフェース・付属品
外観(デザイン)・大きさ・重さ
メタリックな素材で包まれている全身は独特の重厚感があり、背面の段差ですら高級感を漂わせます。
キックスタンドは175度まで開閉する設計で、タブレット本体をしっかりサポート。
どれほど頑丈なのかとキックスタンド部だけをつかんでみたのですが、こんなにも薄く小さな部品であるにも関わらず、タブレット本体の重量に負けてガクガクするようなことが一切ありませんでした(マネしないでね)。
重量500g以下の11インチタブレットが多い中、Lenovo Tab Plusの重量は659gとやや重め。
実際手で持つと重みを感じるので、長時間片手での操作は少し疲れそうな印象です。
とはいえ、スタンドが付いていることからわかるように、元々手で持つというよりは机やベッドの上に置いて使用することを想定されているタブレットのはずなので、多少重量があっても気になりません。
スタイリッシュなデザインだから、机の上にずっとスタンドしててもオシャレだし、据え置き機のような使い方ができるよ!
Lenovo Tab Plusには背面に段差があるのですが、この盛り上がった部分に重さの秘密が詰まっています。
ここにはJBLのスピーカーをなんと8基も搭載しているので、多少重さが出てくるのも仕方がないと言えるでしょう。
標準的なタブレットの倍以上のスピーカーを備えながら、表面に軽量な樹脂素材を一切使っていない…。にもかかわらず、一般的なタブレットと100gほどの差しかないのは、むしろ凄すぎるのでは…?
インターフェース
右側面には充電用のUSB Type-Cポートが一つ、左側面にはマイクやヘッドフォンをつなげるコンボジャックを搭載しています。
上部にはmicroSDカードを挿入できるスロットが搭載しているので、256GBのストレージじゃ物足りない方も安心です。
インターフェースは以上ですが、とくに不満もなく使える必要十分な構成だと思います。
側面の穴はスピーカーの音を出すための穴だよ!
「HDMI端子をつないで外部モニターに接続できないの?」と思われた方もいるかもしれませんが、なんとこのタブレット、ワイヤレスディスプレイの「Miracast」に対応しています。
Miracastを使えば、ワイヤレスでが外部モニターに画面出力ができます。
右側面:USB 2.0 Type-Cポート
左側面:マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
上部:microSDカードスロット
付属品
本機の付属品は、ACアダプタ、USB Type-Cケーブル、カードスロットピン、説明書類になります。
ケーブルはType-C to Type-C となっていて、タブレットとACアダプタを接続するケーブルとしても使用可能です。
ディスプレイ解像度・fps
「2000×1200」の高解像度で色鮮やか
まずLenovo Tab Plusの画面を見て思ったのは、明らかに画面が鮮やかだということです。
私が普段使用している他のタブレットと並べて同じ映像を再生してみると、色味が全く異なって再生されて驚きました。
以下の動画を見ていただきたいのですが、同じ赤色でも、明らかにLenovo Tab Plusの方が色濃く鮮やかに映し出されています(左がLenovo Tab Plusです)
・・・撮影した映像だとややわかりにくいですね。
解像度は2000×1200となっているので、フルHDよりもきめ細やかな映像が楽しめます。
Youtubeの一部の動画では「2180p(2K)」解像度で再生ができたよ!
本製品は音質だけでなく、映像にも力が入っているなと感じました
可変リフレッシュレート採用で消費電力を節約
Lenovo Tab Plusは最大90Hzのリフレッシュレートに対応しているので、ウェブサイトやSNSの閲覧中も画面がヌルヌル動きます。
しかも、動きが少ないときは60Hz、激しいときは90Hzに自動で調整してくれる「可変リフレッシュレート」にも対応しているので、消費電力を抑えながらパフォーマンスを最大限に発揮してくれる優れものなんです。
下記は可変リフレッシュレートをオンにしている状態の動画で、画面左上にリフレッシュレートを表示させています。
画面を動かしてるときだけ90Hzになってるね!
もちろん可変リフレッシュレートはオフにすることもできるので、常時60Hzや90Hzで使用したい方にも問題ありません。
Lenovo Tab PlusはミドルグレードのSoCとは思えないほど動作もサクサクなので、ウェブサイトの閲覧やSNSもヌルヌル動かせます。
カメラ性能
Lenovo Tab Plusでは「イン:800万画素」「アウト:800万画素」のカメラを備えています。
写真
明るいお昼に、アウトカメラで撮影した写真がこちらです、
さすがに最新の高画素スマホカメラで撮影した写真には及びませんが、結構キレイに撮れていると思いませんか?
正直なところカメラ性能にはあまり期待はしていなかったのですが、思いのほかキレイに撮影ができて満足です。
家族に写真を見せたら「めちゃくちゃ綺麗やん!」と言ってもらえたよ〜!写真を拡大しなければ結構イケるよ!
ディスプレイが色鮮やかということもあってか、Lenovo Tab Plusで見る写真はどれも美しく見えるのが良いですね。
続きまして、暗い夜に撮影の結果がこちら。
夜はさすがに厳しく、ところどころのボケが強く鮮明とは言いがたい印象です。
撮影できないとまでは言えませんが、夜の撮影向きとは言えない結果となりました。
そもそも本機はカメラ性能に特化している商品でもないため、ここは仕方ありませんね。
動画
立ち止まった状態でタブレット本体だけを動かして撮影した映像です。
映像がぶれないように気をつけながら撮影したのですが、意外にもブレてしまっていますね。
とはいえ映像自体は色鮮やかに撮影できているので、タブレットを動かすじっと止まって撮影すればキレイに撮れそうです!
ビデオ通話とかで役立ちそうだね〜!
固定位置の撮影であれば、スタンドもついているので快適に行えそうですね。
バッテリー性能・防水防塵性能
YouTube動画を1時間視聴した結果
Lenovo Tab Plusは8600mAhのバッテリーが内蔵されてあり、12時間の連続使用が可能と商品スペックに記載されています。
実際に100%のフル充電時よりYouYube動画を1時間視聴してみたところ、バッテリーは90%になっていました。
明るさ最大・フルHD画質・フルディスプレイと増し増し設定で視聴していたこともあり、1時間で10%とやや多めに減ってしまいましたが、それでも連続約10時間の使用が可能な結果に。
明るさ調整をしつつウェブサイトやSNSの閲覧をすれば、よりバッテリーの消費量も抑えられるでしょう。
もし充電が0%につきても、最大45Wの急速充電ができるので、90分でフル充電になりますよ。
防水防塵性能
防水防塵性能について筆者が確認したところ、公式サイト上や仕様書に記載されていませんでした。
しかし、レノボジャパンさんのプレスリリースによると、IP52の防水防塵性能を備えているようです。
IP52は、「粉塵からの保護」及び「垂直より左右15以内からの降雨によって有害な影響を受けない」とされている防水防塵性能です。
防塵性能は高いものの防水性能は控えめなので、水場での使用は避け取り扱いには気をつけましょう。
ゲーム性能
ウェブサイトやSNS閲覧、その他の動作はサクサクなLenovo Tab Plusですが、ゲームのプレイは快適にできるのかレビューしてみました。
DEEMO
まず「Lenovo Tab Plusでゲームをするなら音ゲーだろ!」と思い、美しい音楽が楽しめる「DEEMO」をプレイしてみました。
DEEMO自体そこまで重いゲームというわけではないため、Lenovo Tab Plusでも難なく快適に動作しました。
本機が熱くなる、ラグが発生するということもなく、低負荷なゲームであれば楽しく遊べそうです!
コンボが途切れてるのは、私が下手くそなだけなので気にしないでください。
リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト
続いて、少し負荷を上げてリーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフトをプレイしてみました。
こちらもDEEMOと同様、プレイしていて不快に感じることも一切なく遊べました。
負荷が軽めの2Dゲームも問題なさそうです。
原神
最後に、重量級ゲームの原神です。
デフォルト設定となっている「最低画質」の設定では、スムーズに動きます。
ゲーム内で表示されるデバイス負荷も「スムーズ」と表示されているので、プレイに問題はないでしょう。
しかし、やはり最低画質設定なだけあって、画質が粗くキャラの表情やフィールドの画質もぼやけ気味です。
キャラクターや映像、景色が綺麗なゲームだから、もうちょっと設定をあげたいよね。
他の設定も試してたところ、意外にもどの設定でもプレイができました。
ただ、じわじわと端末が暖かくなってくるのを感じ、ところどころ動作がカクつくこともあったため、快適とは言いがたい結果に。
原神が重いゲームということもありますが、重量級のゲームをそこそこの画質設定で遊ぶのは厳しいかもしれませんね。
サウンド・スピーカー性能
ドルビー・アトモス対応のJBLスピーカーを計8基搭載
お待たせしました、Lenovo Tab Plusの売りとなるサウンド・スピーカー性能の検証です。
本機にはドルビー・アトモス対応のJBLスピーカーを、マトリックス・ツイーター4基、フォース・バランスド・ベース・システム4基の計8基搭載しています。
NCS動画を再生してスピーカー品質を検証します。
動画では伝わりにくいと思うのですが、誇張抜きで最高のサウンドです。
第一印象は「音が身体の周りを包むように広がって聴こえる」ような感覚でした。
タブレットの両サイドから流れ出てくる音声が、キレイに広がりながら身体を包み込んでいくので、音の空間を感じ取ることができるんです。
この音を聞いた後に、他のスマホやタブレットで動画や音楽の再生をすると、音質の違いに落胆してしまうほど差を感じます。
過去何台ものスマホやタブレットを使用してきた私ですが、間違いなく最高レベルのスピーカー性能です。
音の迫力も素晴らしく、音楽はもちろんですがライブ映像や映画、アニメといった映像作品にも素晴らしくマッチしました。
普段からYoutubeやNetflixで動画コンテンツを楽しむ方に是非おすすめしたい商品です。
音の傾向的には、低音よりも高音の方が得意な印象を受けたよ!
Bluetooth接続でスピーカーとして使用も可能
今まで私は、スマホやタブレットの音質に満足できなかったらBluetoothスピーカーに接続していたのですが、今後はその必要はなさそうです。
なんとこのLenovo Tab Plus、他のスマホやタブレットとBluetoothで接続し、スピーカーとして使用することもできるんです。
以下は、最初は別のタブレットで音楽を再生し、途中からLenovo Tab PlusにBluetooth接続し、スピーカーとして鳴らしている動画です。
スピーカーの出力も全く申し分なく、スマホやタブレットの音量が足りないときにも高音質大音量スピーカーとして活躍します。
音質に特化しすぎでしょ!!
「Lenovo Tab Plus」に似ているタブレットと比較
ここでは本機とパーツ構成が似ている商品と比較します。
優れている点や劣っている点を把握しつつ、購入時の参考になれば幸いです。
製品名 | Lenovo Tab Plus | Blackview Tab18 |
---|---|---|
画像 | ||
OS | Android 14 | DokeOS_P 4.0 (Android 13 ベース) |
ディスプレイ | 11.5インチ 2K(2000×1200)解像度 | 12 インチ 2K(2000×1200)解像度 |
SoC | MediaTek Hello G99 8コア・動作周波数最大2.2GHz | MediaTek Hello G99 8コア・動作周波数最大2.2GHz |
メモリ | 8GB | 8GB |
ストレージ | 256GB フラッシュメモリ | 256GB フラッシュメモリ |
オーディオ | ドルビー・アトモス対応 JBLスピーカー×8基 | Harman Kardon スピーカー×4基 |
カメラ | イン:800万画素 アウト:800万画素 | イン:800万画素 アウト:1600万画素 |
バッテリー | 8600mAh (使用時間:約12時間) | 8800mAh (ブラウジング時約10時間) |
サイズ | 約 268.3×174.3×7.8~13.6mm | 約 277.6×173.2×7.9mm |
重量 | 約650g | 約632g |
価格 | 42,680円(税込) ※2024年10月時点での価格 | 39,160円(税込) ※2024年10月時点での価格 |
商品URL | Lenovo Tab Plus | Blackview Tab18 |
ほぼ似たようなスペックの両機ですが、大きな相違点としては「スピーカー、アウトカメラの画素数、価格」の3点です。
まずLenovo Tab Plusが優れている点は、本機の大きな特徴であるスピーカーの質と数です。
ドルビー・アトモス対応であることに加え、スピーカー数が倍となっているため、音質の良さは圧倒的に違います。
対して「アウトカメラの画素数、価格」に関しては、Blackview Tab18の方が優れています。
画素数は2倍の差となっており、価格差は3,000円ほど。
少しでも安さを重視するのであれば、Blackview Tab18の方がおすすめですが、スピーカーの良さが桁違いであるため、3,000円の価格差とカメラ画素数は無視できる範囲内だと言えるでしょう。
Lenovo Tab Plusの総合評価
- 8つのJBLスピーカーによるこだわりのサウンド
- 他機器とのBluetooth接続でスピーカーとしても活用可能
- 色鮮やかな高解像度ディスプレイ
- 175度開閉する頑丈なキックスタンド
- ゲームも良い音で遊びたいからハイスペックモデルが欲しい・・・!
今回は「Lenovo Tab Plus」をレビューしてみました。
とにかくスピーカーが強すぎるタブレットで、今までのタブレットとは比べものにならないレベルで別格のサウンドを鳴り響かせます。
色鮮やかな映像を映し出すディスプレイも素晴らしく、「タブレットをYoutubeやNetflixなどの動画視聴をメインで使う」という方には是非おすすめしたい商品です。
今後は軽量モデルやハイスペックモデルが登場することを期待しています!